サービス付き高齢者向け住宅とは?入居条件や費用などわかりやすく解説!

2023.04.28
  • 介護の豆知識

「最近、サービス付き高齢者向け住宅ってよく聞くけど、誰でも入れるの?」 「独り身だからこれからがいろいろ不安だ。」 このような疑問や想いをお持ちの方がおられると思います。

そんな方に、「サービス付き高齢者向け住宅」について、入居条件や費用、メリット・デメリットなどを分かりやすく解説していきます。

 サービス付き高齢者向け住宅とは?

サービス付き高齢者向け住宅とは、一人暮らしや夫婦で暮らす高齢者の方が安心して暮らせる賃貸住宅のことをいいます。

バリアフリーの環境で、安否確認や生活相談サービスを受けながら、安心して生活できる賃貸住宅です。 サ高住(さこうじゅう)と呼ばれています。

サ高住は安否確認や生活相談サービスを受けられますが、有料老人ホームではありません。 あくまでも高齢者の住まいの場である賃貸住宅です。 賃貸住宅なので一般的な介護施設よりもプライバシーが守られており、外出や外泊なども自由に行うことができます。

またサ高住は建設する際に国土交通省から補助金が出るため、現在増加傾向にあります。 様々な特徴を持ったサ高住があります。

 サービス付き高齢者向け住宅のサービス内容

サ高住の基本サービスは、バリアフリーの環境、安否確認、生活相談サービスです。介護職員が定期的に各居室を巡回し、安否を確かめます。

生活相談サービスでは、買い物の代行や病院の付き添いなど、入居者の日常生活をサポートします。 その他には一般型と介護型の2種類に分けられます。 一般型は、自立した60歳以上の方が対象です。介護サービスを利用したい場合は、外部のサービスを利用します。

介護型は、介護ケアを必要な方が対象です。 特定施設入居者生活介護の指定を受けており、施設内に常駐しているスタッフから介護サービスを受けられます。 月々の費用は要介護度に応じて介護サービス費を支払う必要があります。

 サービス付き高齢者向け住宅の入居条件

サ高住では、「高齢者住まい法」という法律によって入居条件が定められています。 入居対象としているのは、基本的に自立しており、年齢60歳以上の高齢者もしくは年齢60歳未満で要介護認定を受けている方です。

介護施設とは異なり、介護認定がなくても入居可能です。 サ高住は、施設ごとに独自の入居条件を設定している場合があるので確認が必要です。 夫婦での入居も可能です。

また同居人の条件を満たせば、夫婦以外でも2人で入居可能です。 入居の際は、ほとんどの施設が連帯保証人・身元保証人を必要とします。頼れる人がいないときは、後見人を立てることも必要です。

 サービス付き高齢者向け住宅の費用

サ高住入居時の具体的な金額は、初期費用が0〜20万円、月額費用が10〜20万円と幅が広いです。 制度上は、生活保護受給者でも施設入所は可能です。

一般型は、「賃貸借契約」であるため、一般的な賃貸物件と変わりません。 初期費用として敷金、月額費用としては家賃・光熱費・管理費、利用する介護サービスに応じて費用が必要になります。

介護型は、特定施設の指定を受けているので「利用権契約」です。 初期費用として入居一時金、月額費用としては家賃・光熱費・管理費、「特定施設入居者生活介護」のサービス費用が必要になります。

「特定施設入居者生活介護」は、要介護度別に定められている毎月定額の介護費の支払いが必要です。

 サービス付き高齢者向け住宅のメリット・デメリット

メリットの1つ目は、高齢者の方でも借りやすい賃貸住宅です。 サ高住は高齢者のための賃貸住宅なので、入居条件を満たせば入居可能です。

2つ目は、賃貸住宅なので介護施設とは異なり、自由度が高く、外出泊などが自由に可能です。

3つ目は、様々なサービスの中から個々のニーズに合ったサービスを選択・利用できることです。

デメリット・問題点の1つ目は、一般の賃貸住宅より様々なサービスがついているため、一般的な賃貸住宅より高額です。

2つ目は、連帯保証人が必要であることです。保証人の代わりに成年後見人制度を利用できるサ高住や保証会社を利用するなど対策が必要です。

3つ目は、介護の進行により、退去が必要な場合があります。入居前に条件を確認しておきましょう。

 まとめ

サ高住は、高齢者にとって普通の賃貸住宅より入居しやすく、安心して自由に生活できる環境が整っていいます。 そのため、多くの高齢者の方にとって最期の生活の場の選択肢の1つとなるでしょう。

現在、サ高住は増加傾向にあります。 様々な特徴を持ったサ高住があるので、自分の価値観やニーズにあった住居・生活を考え、利用を検討してみてください。

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