hiromi先生のワンポイント薬膳「6月」~青梅~

2023.05.31
  • 薬膳コラム

これから梅雨を過ぎると本格的な夏が到来します。高温多湿のため細菌が繁殖しやすく、食中毒などに気を付けたい時期です。

梅には殺菌効果・食欲不振改善効果があると言われており、夏におすすめの食材です。昔からお弁当のご飯に梅干しをのせますが、これは殺菌効果を期待して食材が傷まないようにとの意味が込められていました。

また「梅は三毒を断つ」という言葉があります。三毒とは 水毒(体内の水分の汚れ)、食毒(食あたりや食中毒)、血毒(血液の汚れや滞り)のことで、梅を食べるとその効能により解消されると言われています。

その他、梅干しには 疲労回復、食欲増進、消化を促し栄養吸収を高める効果が期待できます。梅酒には冷え性改善、疲労回復、不眠改善の効果が期待できる他、ガーゼに浸し湿布するとリウマチや神経痛に良いそうです。

今回は青梅を使った甘露煮をご紹介します。
雨季から夏にかけて是非お試しください。

「梅の甘露煮」

【材料】

青梅500g、氷砂糖400g、水800cc

【作り方】

 青梅を洗い、爪楊枝等でへたを取り、針で15カ所程度刺して穴をあける。

 鍋に①の青梅と、かぶるくらいの水(分量外)を入れ火にかける。
手で優しく混ぜながらゆっくり茹で、熱さを感じるくらいの温度(50℃程度)になったらザルに上げる。
この作業を三回繰り返す。きちんと灰汁を取るのが大切。

 鍋に②の青梅を並べ、分量の水と氷砂糖を加え火にかける。
灰汁を取りながら弱火で煮る。

 煮汁がとろりとしたら火を止める。

 粗熱がとれたら保存瓶等に移し、冷蔵庫で保存する。

※銅鍋で煮ると奇麗にできます。
暑い夏の食欲が無いときや疲れている時は、青梅の甘露煮を2粒~3粒を
そのままいただいたり、煮汁はシロップとして水で割って梅ジュースにして
飲むと元気になります。

国際中医薬膳管理師 桑原祐美
薬膳のプロフェッショナル「国際中医薬膳管理師」の資格を活かし、リエイの介護事業の薬膳監修を始め、薬膳料理教室「花凛」の主宰、北京中医薬大学日本校の登録機関として活動されています。教室には口コミにて千葉・東京・埼玉などから生徒が集まり、料理を教えるだけでなく、薬膳アドバイザーや中医薬膳指導員を多く育てています。

お役立ちコラム一覧へ戻る