要介護5でもらえる給付金はいくら?限度額や申請方法なども解説!

2023.07.24
  • 介護の豆知識

要介護5でもらえる給付金やサポート制度について理解することは、介護を必要とする方やその家族にとって非常に重要です。

本記事では、要介護5の状態における給付金の金額や限度額、高額介護サービス費制度や障害者控除について詳しく解説します。 また、要介護5の方におすすめの介護サービスも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

要介護5とは?

要介護5とは、介護保険制度における要介護状態の重度のレベルを指します。 要介護1~5の段階で評価する「要介護度」の中で最も重度な状態です。

要介護5は、排泄にオムツを使ったり飲食が難しいなど、日常生活のほとんどが自立できず身の回りの世話や看護などの介護が必要な状態です。

要介護5でもらえる給付金はいくら?

要介護5の方がもらえる給付金は、介護保険制度に基づいて支給されます。 具体的な金額は、介護サービスを利用するための自己負担額や所得によって異なります。

また、介護保険の給付金の種類は「介護サービス費用の一部負担金」と「介護報酬費用の一部負担金」の2つがあります。 要介護5の場合、その状態に応じた金額が支給されます。

要介護5の区分支給限度基準額はいくら?

要介護5の場合、区分支給限度基準額が設けられています。 これは、介護保険の給付金の上限額を指します。 要介護5の区分支給限度基準額は他の要介護度と比べても高くなっていますが、具体的な金額は地域によって異なる場合があります。

地域によっては、要介護5の方に対して特別な支援制度が設けられていることもありますので、自治体の窓口で詳細を確認することが重要です。

限度額の超過分は高額介護サービス費制度で補える可能性がある

介護保険の給付金は、要介護5の方でも限度額が設定されています。 しかし、実際に必要な介護サービスの費用が限度額を超える場合もあります。

そのような場合は、限度額の超過分を補える可能性がありますので、高額介護サービス費制度を利用しましょう。

高額介護サービス費制度の申請方法

高額介護サービス費制度を利用するためには、必要な申請方法の手順は以下になります。

1.申請準備: 地域の介護支援専門員やケアマネージャーと相談し、申請手続きを始める前に必要な書類を準備します。

2.書類の提出: 要介護認定の証明書や医師の診断書、介護サービスの利用状況などの書類を提出します。

3.申請方法の確認: 地域の介護支援窓口や保険者に問い合わせて、正確な申請方法を確認します。

4.審査と承認: 提出した書類が審査され、要介護5の状態に基づいて給付金の支給が承認されます。 また、申請には時間がかかる場合がありますので、余裕を持って手続きを始めましょう。

高額介護サービス費の基準と上限金額

高額介護サービス費制度は、要介護5の方に対して追加の給付金が支給される制度です。 具体的な支給金額は、介護サービスの内容や利用状況、所得などによって異なりますが以下になります。

・基準: 高額介護サービス費は、要介護認定を受けた要介護5の状態に該当する高齢者や障害者が対象で、高度な介護や特殊なケアが必要な場合に支給されます。

・上限金額: 高額介護サービス費の支給額には上限金額が設定されています。 具体的な金額は年度ごとに改定される場合がありますが、一般的には要介護5の方に対して月額40,000円以上が支給されます。 ただし、実際の支給額は利用する介護サービスの内容や費用、利用者の所得などによって異なる場合があります。

障害者控除とは?

要介護5の方やその家族は、障害者控除を利用することで税制上の優遇措置を受けられます。

障害者控除は、所得税や住民税の課税対象額から一定の金額を控除する制度です。 これにより、税金の負担を軽減できます。

障害者控除の金額

障害者控除の金額は、障害者本人やその扶養者の所得や障害の程度によって異なります。 具体的な金額は税法や所轄税務署の基準に基づいて計算されます。

この障害者控除の金額は年々変動する場合がありますので、最新の情報を確認することが重要です。 障害者控除を受けるためには、障害者手帳の所持や医師の診断書などの書類が必要となる場合があります。

詳しい申請方法や必要な書類については、地域の税務署や税理士に相談してみましょう。

要介護5におすすめの介護サービス

要介護5の方には、個々の状況やニーズに合った適切な介護サービスを利用することが重要です。

介護サービスは、日常生活のサポートや医療ケアの提供など、数多くのサービスがあります。 その中でも、要介護5の方におすすめの介護サービスを紹介します。

特別養護老人ホーム

特別養護老人ホームは、要介護5の方にとって安心できる住まいと介護サービスを提供する施設です。 個室や共用施設、医療スタッフの配置など、高齢者の生活全般を支援する環境が整っています。

居住環境は、個室や多人数部屋などの住居、共用スペースや食堂などが施設内にあり、快適な居住環境です。 介護サービスでは、入居者の日常生活や健康管理のために、入浴、排泄、食事、医療、レクリエーション活動などの介護サービスが提供されます。 しかし、入居には申請や待機期間が必要な場合がありますので、早めの手続きが必要です。

介護医療院(介護療養型医療施設)

介護医療院は、医療的ケアや看護ケアを必要とする要介護5の方に適した施設です。 医療スタッフと介護スタッフが連携し、入居者の健康管理や日常生活の支援を行い、医療・介護の両方が組み合わさるサービスが提供されます。

医療サービスが充実しているところは、入居者の状態に応じて医療処置や薬の管理や、健康チェックやリハビリテーションなどが受けられるところです。 そして、介護サービスでは、入浴・排泄の介助、食事の支援、移動や身体介護などの日常生活のサポートが受けられます。

まとめ

本記事では、要介護5の状態における給付金の金額や限度額、高額介護サービス費制度や障害者控除、おすすめの介護サービスについて解説しました。 要介護5の状態になると、自立した日常生活が困難となります。

より快適で安心した生活を送るには、適切な給付金やサポート制度、介護サービスを活用することが必要です。 要介護5の方とその家族がより良い支援を受けられるようにしましょう。 

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