hiromi先生のワンポイント薬膳「9月」~明礬(みょうばん)~

2023.09.01
  • 薬膳コラム

9月に入っても厳しい残暑が続くようです。

まだまだ汗ばむこの時期も、お肌さらりと爽やかに過ごしたいですね。

明礬(みょうばん)は、天然の明礬石を精製したもので

食用としては漬物を作る際の茄子の色止めや、ウニ加工時の型崩れ防止と

保存の為に使用することで知られていますが

今回は残暑をスッキリ過ごす肌のケアとして「明礬水」と「明礬湯」をご紹介致します。

明礬には出すぎる汗を抑える効果があるとされ、汗によるかゆみや蕁麻疹、あせも、体臭の予防になります。

また、殺菌消臭や肌を引きしめる働きがあるとされています。

基本の「明礬水(みょうばんすい)」の作り方

【材料】水2000ml、明礬50g


①分量の水と明礬をペットボトルなど蓋のある容器に入れて上下に振り混ぜ、よく溶かす。

②透明になるまで冷蔵庫で保管する。(時々上下に振り、中身を混ぜ合わせる)

※明礬水は更に10倍に希釈してアトマイザーに入れ、汗やにおいが気になる箇所に時々スプレーしても良いでしょう。

また「明礬水」をお風呂に入れた「明礬湯」は、入浴後の清涼感も得られるので夏のお風呂に最適です。

それでいてお肌はしっとりするので、乾燥肌やニキビ、アトピーの方にもおすすめします。

古くからワキガの治療にも使用されてきましたので、体臭が気になる方は耳の後ろや髮を洗い流し、特につむじを丁寧に洗うと良いでしょう。

「明礬湯(みょうばんとう)」(明礬を入れたお風呂)

【材料】湯200L、基本の明礬水50ml

① 浴槽に溜めた湯200Lに対し、明礬水を50ml程度入れて混ぜる。

明礬はスーパーやドラックストア等で購入できます。

夏場にできた汗疹や湿疹をケアし、秋に向けて肌を整えましょう。

※注意事項

・明礬は商品に記載されている注意事項をよく読んだ上でご使用ください。
・明礬水は必ず希釈し濃度を守って使用してください。
・明礬はアルミニウム化合物である為、金属アレルギーや敏感肌の方はパッチテストを実施してください。
・肌に合わないときにはご使用をおやめください。
 使用中や使用後、皮膚に発疹発赤、かゆみ、刺激感等の異常が現れた場合には使用を中止し、
 医師にご相談下さい。
・体臭が原因のお悩みで病院外来、治療中の方は、事前に医師へ相談した上でご使用ください。
・明礬湯を長時間溜めたままにしておくと、浴槽に色がついたり金属部分にサビが出ることがあります。
 入浴後は湯を流し、浴槽を水洗いして下さい。
・追いだき機能は停止した状態でご利用下さい。
・残り湯で洗濯はできません。
・アクセサリー類は外して入浴してください。
・目に入った場合はきれいな水でよく洗い流してください。

国際中医薬膳管理師 桑原祐美
薬膳のプロフェッショナル「国際中医薬膳管理師」の資格を活かし、リエイの介護事業の薬膳監修を始め、薬膳料理教室「花凛」の主宰、北京中医薬大学日本校の登録機関として活動されています。教室には口コミにて千葉・東京・埼玉などから生徒が集まり、料理を教えるだけでなく、薬膳アドバイザーや中医薬膳指導員を多く育てています。

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