二十四節気
始まりは、紀元前770年頃中国において、陰陽五行説の思想が含まれ生まれたもので、五行の思想が深く、さらに七十二候は、二十四節気をさらに三等分し、動物、植物などの変化を表し、日常生活の目安にしたものです。
(8月7日〜8月22日頃)
暑い日が続き「暑中見舞い」から「残暑見舞い」に変わる季節
【七十二侯】
涼風至 すずかぜいたる
寒蝉鳴 ひぐらしなく
蒙霧升 ふかききりまとう
ひぐらしが鳴き
15日は月遅れのお盆と終戦記念日
16日は京都の大文字焼き
後半朝夕の風に秋の気配もただよう頃、二十四節気の中で最も暦と実際の気候との違和感を感じる時期ですね。
古今和歌集でも「陰極まって陽となり、陽極まって陰となる」とあります。
行き過ぎると逆に転じるという意味です。
そしてこの時期の代謝は、秋冬に関係があるので、冷房に浸かり過ぎに注意したいところですが、
昨今の熱中症を考えると避けられません。
夜にはゆったり湯に入り、日中に冷えた腰まわりから内臓を温めることも大切です。
夏には夏をしっかり感じ、毛穴を開き、汗をかき、代謝を高めておきましょう。
夏バテ防止にもつながります。
今年できなかった人は来年この養生を6月から忘れずに。
【摂るべき食材】
暑さで体力を消耗しているので飲む点滴と言われている甘酒
清熱作用で体内の熱を取り除く、ゴーヤ、きゅうり、スイカ
利尿作用がある冬瓜やトウモロコシ
血を増やす秋鮭が美味しい頃で、果物は桃が旬です。心も体も元気にし、長寿の果物と言われてきました。
桃は肺に属する果物なので、秋に備えたくさん頂きましょう。
清熱作用が強く、肺に潤いを与えるバナナは処暑まで良いです。
国際中医薬膳管理師 桑原祐美
薬膳のプロフェッショナル「国際中医薬膳管理師」の資格を活かし、リエイの介護事業の薬膳監修を始め、薬膳料理教室「花凛」の主宰、北京中医薬大学日本校の登録機関として活動されています。教室には口コミにて千葉・東京・埼玉などから生徒が集まり、料理を教えるだけでなく、薬膳アドバイザーや中医薬膳指導員を多く育てています。