hiromi先生のワンポイント薬膳「2月」~湿熱(しつねつ)について~

2021.01.29
  • 薬膳コラム

今回は、体内に冷たい水と熱い熱が過剰になりすぎた『湿熱』のお話です。

水も熱も体内になくてはならない物質は、
お互いに抑制し合いながらバランスを取りあっているものですが、
抑制がきかず、両者が極端に過剰に体内に溜まって行き、
この二つが結びつくと、湿熱へと変化し、ドロドロの状態になってしまいます。
悪化すると病的な状態になるため、体質改善は重要です。

『湿熱』体質の人の特徴としては、比較的肥満気味、汗をかきやすく暑がり、
吹き出物ができやすく脂性であり、頭髪は少なめで髪の毛自体も細い、
尿量は多めだが、冷え性と違い色が濃いのが特徴。
便は粘り気があり乾燥しておらず、時々食欲不振を感じたり軽い吐き気をもよおすこともある。

【摂り入れたい食材】
小豆、大豆、豆腐、青梗菜、セロリ、せり、大根、冬瓜、ナス、みょうが、ゴボウ、トマト、
きゅうり、苦瓜、もずく、昆布、ひじき、しじみ、アサリ、バナナ、柿、スイカ、パイナップル等
※体内の余分な水分、余分な熱を排出する働きがあるもの

【日常生活で気をつけたい点】
味の濃いもの、脂肪の多いものを好む傾向が強いので控えめにし、
糖分や酒類にも気をつけてください。
フライドチキンや揚げ物、スナック菓子禁忌が理想。
息切れしやすい体質ですが、ゆっくりで良いので出来るだけ体を動かす工夫をしましょう。
食事はゆっくり、そして青汁を飲む習慣にされるのも良いです。

国際中医薬膳管理師 桑原祐美
薬膳のプロフェッショナル「国際中医薬膳管理師」の資格を活かし、リエイの介護事業の薬膳監修を始め、薬膳料理教室「花凛」の主宰、北京中医薬大学日本校の登録機関として活動されています。教室には口コミにて千葉・東京・埼玉などから生徒が集まり、料理を教えるだけでなく、薬膳アドバイザーや中医薬膳指導員を多く育てています。

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