hiromi先生のワンポイント薬膳「12月」~体質分類について~

2020.11.30
  • 薬膳コラム

第六回 陽虚(ようきょ)

今回は熱の量が不足した状態の『陽虚』のお話です。
陽虚とは、陰陽の陽が不足している状態を言い、
これから寒くなり冷えとの戦いになりますが、季節的な冷え性と違い
生まれつき体内の熱量が不足している体質のことを指します。

見た目の特徴は、痩せ型、色白、髪が細く薄い、背中が猫背がち
骨や歯がもろく、足腰の怠さや痛みを感じることもある
その他、耳鳴りや目眩といった異常もみられ
当然、尿量や回数が多く、尿の色は薄い、皮膚は柔らかめ

摂り入れていただきたい食材は
シナモン、人参、カボチャ、玄米、羊肉、唐辛子、黒豆、黒ゴマ、ニラ、くるみ、海老
血を補う食材も合わせて摂り入れると良いです。

日常の生活で気をつける点は
冷たい食材は体内を冷やすだけではなく、熱も奪うので
少ない熱を奪われないためにも、冷たく感じるものは口にしない
まとまった睡眠時間を取るように心がける
一年を通して、首や足首を冷やさないような服装に気をつけましょう。
腹巻などもとても良いですね。
冷えは免疫力とも関係が深いので時間をかけて体質改善を目指しましょう。

国際中医薬膳管理師 桑原祐美
薬膳のプロフェッショナル「国際中医薬膳管理師」の資格を活かし、リエイの介護事業の薬膳監修を始め、薬膳料理教室「花凛」の主宰、北京中医薬大学日本校の登録機関として活動されています。教室には口コミにて千葉・東京・埼玉などから生徒が集まり、料理を教えるだけでなく、薬膳アドバイザーや中医薬膳指導員を多く育てています。

お役立ちコラム一覧へ戻る