二十四節気
始まりは、紀元前770年頃中国において、陰陽五行説の思想が含まれ生まれたもので、
五行の思想が深く、さらに七十二候は、二十四節気をさらに三等分し、動物、植物などの
変化を表し、日常生活の目安にしたものです。
(4月5日~4月19日)
清らかで明るい春の日をうけ、草木が芽吹き始めます。
清明とは「清浄明潔」を略したもので、すべてのものが清らかで生き生きしているという意味です。
体を清め、はつらつとした気持ちで新年度を迎えましょう。
【七十二侯】
玄鳥至 つばめきたる
鴻雁北 ももはじめてさく
虹始見 こうがんかえる
4月8日は、花祭り、お釈迦様が生まれた日
空から甘露の雨が降ってきたという言い伝えから、甘茶を注いでお祝いをします。
雁が北へ帰り、初鰹が美味しい季節になります。
雨上がりに虹が見られるのも、この頃から。
全ての生き物が生き生きと気がみなぎる様に、私達の体の中も鋭気で満ちあふれ忙しくなります。
また 入学、入社、歓迎会、新しい人との人間関係等々 環境が変わり
緊張や気を遣うため、ストレスから肝が疲れ、胃腸トラブルが起きがちです。
春の土用も近くなる事も有って、肝の養生+脾の養生もしましょう。
【摂るべき食材】
発酵食品→補血+腸内環境を整える
ストレスから便秘にもなりやすいので、腸内環境に気を付けて下さい
ジャスミン茶→リラックス効果があるのでこの時期の飲み物としては最適
この時期の飲み物としては最適
(4月20日~5月4日頃)
穀物を育てる、春雨が降る頃
草餅のヨモギが取れたり、チューリップが咲く頃
立春から数えて88日目の夜、八十八夜
茶摘みのうたに「夏も近づく88夜」とあるように、この日に摘んだお茶が美味しく
飲むと長寿になると言われます。
【七十二侯】
葭 始生 あしはじめてしょうず(あしが芽吹く頃)
霜止出苗 しもやみてなえいずる(苗が成長する頃)
雷乃発声 ぼたんさく
春の土用の時期となります。
土公神(どこうしん)又は土公様とも言う
陰陽説における、土をつかさどる神様が
春はかまど、夏は門、秋は井戸、冬は庭にいるとされ
季節ごとにその場所の工事をして土を動かしてはいけないと言われています。
土用と脾臓、胃は関係が深く、この時期、脾臓、胃に異常をきたすのは肝との不和によるものです。
肝が強くなりすぎないよう、引続きジャスミン茶を飲むと良いでしょう。
【摂るべき食材】
大豆類→胃腸を丈夫にする
発酵食品→補血+腸内環境を整える
土用は真ん中を示します、脾、胃腸は体の真ん中
夏を迎える前に、胃腸を休めておきましょう。
引き続き発酵食品を摂ってください。
梅雨が近づきますので、水分は程々に少し控えましょう。
冷えた飲み物、食べ物は禁止です。
特にアレルギーやアトピーがある人は悪化させます。
アレルギーは動物の進化によって起こった病気で、原因の一つに氷入りの飲み物があると言われています。
国際中医薬膳管理師 桑原祐美
薬膳のプロフェッショナル「国際中医薬膳管理師」の資格を活かし、リエイの介護事業の薬膳監修を始め、薬膳料理教室「花凛」の主宰、北京中医薬大学日本校の登録機関として活動されています。教室には口コミにて千葉・東京・埼玉などから生徒が集まり、料理を教えるだけでなく、薬膳アドバイザーや中医薬膳指導員を多く育てています。