hiromi先生のワンポイント薬膳「8月」~ゴーヤ~

2022.07.26
  • 薬膳コラム

今年の夏は極暑等と言われる程に厳しく、夏バテや熱中症注意が連日メディアでも騒がれています。

水分補給は勿論しっかり栄養を摂り入れる事が大切ですが、ついつい冷たい物を摂り過ぎると、それが夏バテを引き起こす原因になります。

このような悪循環にならない為にも、熱を冷ます効能がある食材を上手に取り入れる事が大切です。

というわけで、今月のコラムではゴーヤをご紹介します。

《ゴーヤの効能》

夏は五臓で言うと心臓、味覚で言うと苦みとの関係が深い季節です。

外気温の上昇で体温が上がり、脈拍がはやくなることで、心臓に負担をかけることになります。

ゴーヤの苦みには体内の熱を冷まし、除湿や利尿の働きがあります。

また、喉の渇きをいやし、解毒や暑気あたりにも効果があるので、熱中症や夏バテ防止に使います。

苦味の味で思いつくゴーヤは沖縄料理で有名になりましたが、17世紀頃に中国から伝わったと言われています。

召し上がり方はゴーヤチャンプルーもよろしいですが、今回は作り置きが出来て、火を使わないゴーヤと鯖の水煮缶を使った簡単な1品をご紹介します。

「ゴーヤと鯖の簡単和え物」

【材料】

ゴーヤ一本、玉ねぎ1個、鯖缶1缶、そばつゆ大さじ1、鰹節、塩適量

【作り方】

 ゴーヤを縦半分に切り、中のワタを取る。
できるだけ薄くスライスし、1つまみの塩で軽く塩揉みをします。

 玉ねぎも薄くスライスし、冷水にさらし水気を切る。

 鯖の缶も汁気を切っておきます。

4  ゴーヤと玉ねぎを和えたところに、鯖を加えてほぐしながら混ぜ、
そばつゆで味を調えて下さい。冷蔵庫で2〜3日は保存できます。

5 いただく時に、鰹節をかけて召し上がって下さい。

鯖に含まれる、DHAが一緒に摂れるので、悪玉コレステロール低下の効果と、老化防止にも繋がります。

国際中医薬膳管理師 桑原祐美
薬膳のプロフェッショナル「国際中医薬膳管理師」の資格を活かし、リエイの介護事業の薬膳監修を始め、薬膳料理教室「花凛」の主宰、北京中医薬大学日本校の登録機関として活動されています。教室には口コミにて千葉・東京・埼玉などから生徒が集まり、料理を教えるだけでなく、薬膳アドバイザーや中医薬膳指導員を多く育てています。

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