ケアマネージャー(介護支援専門員)とは?仕事内容から探し方まで徹底解説!

2023.05.11
  • 介護の豆知識

ケアマネージャー(介護支援専門員)の名前はよく聞きますが、詳しくはご存じない方も多いのではないでしょうか。

こちらの記事では、ケアマネージャーの特徴や仕事内容、なるためにはどうすればよいのかなど、詳しくご紹介いたします。

また、ケアマネージャーの探し方や、探す際のポイントもまとめました。

安心して介護サービスを受けるためにも、ケアマネージャー選びは重要になります。 あなたやご家族に合うケアマネージャーを見つけられるよう、ぜひご参考ください。

 ケアマネージャー(介護支援専門員)とは?

 ケアマネージャー(介護支援専門員)とは、介護が必要な方と、医療・福祉・保健とのサービスを結ぶ、言わば介護保険のスペシャリストです。

介護を必要とする方が適切な介護サービスを受けられるように、ケアプラン(サービス計画書)の作成や、サービス事業所との調整などを行います。

ケアマネージャーの主な職場は、特別養護老人ホームや介護サービスを行っている居宅介護支援事業所、自治体の介護相談の窓口となる地域包括支援センターなどになります。

また、介護用具のレンタル事業を行う、民間企業に勤める場合もあります。 高齢化が進む現代の日本では、ケアマネージャーの活躍の場が広がってきています。

社会から重要視される職種と言えるでしょう。

 ケアマネジャーの特徴・仕事内容

ケアマネージャー(介護支援専門員)とは?仕事内容から探し方まで徹底解説!

ケアマネージャーは、直接介護は行いません。

ケアマネージャーの仕事内容で主になるのは、ケアプランの作成です。

利用者の問題点を明らかにし、目的に沿ったケアプランを作成します。 各事業所とケアプランの内容について話し合いや修正を行い、プラン通りにサービスが受けられているのかの確認もします。

また、利用者との面談や、サービス事業所との連絡・調整を行います。 サービス事業者は多数あるため、面談で利用者の目的に合う事業所の情報を提供します。

利用者が抱える事業所への希望やクレームを、代弁することもあります。 介護保険サービスの利用で発生する介護給付費の管理(給付管理)も仕事の一つです。

事業所に対して介護給付が行われるように、国民健康保険団体連合会に必要書類を提出する役割があります。

その他にも、生活保護申請の補助や配食サービスの紹介など、仕事内容は多岐に渡ります。

 ケアマネジャーの探し方とは?

ケアマネージャーは、要介護認定の判定結果によって探し方が変わります。

要支援の判定を受けた場合は、基本的に地域包括支援センターのケアマネージャーが担当します。

※地域包括支援センターから委託を受けた居宅介護支援事業所が担当することもあります

お近くの地域包括支援センターにご相談ください。 要介護の判定を受けた場合は、居宅介護支援事業所のケアマネージャーが担当します。

すでに利用したい施設やサービスがお決まりの場合は、併設されている居宅介護支援事業所を選ぶと、ケアマネージャーとサービスとの連携が取りやすくなります。

ご自分で依頼先が決められない場合は、地域包括支援センターや市区町村の窓口へ行けば、相談にのってもらえます。

ケアマネージャーを探す際のポイント

自分に合うケアマネージャーを探す際のポイントを、いくつかご紹介いたします。

1つ目は、経験の豊富さです。

ケアマネージャーの仕事は業務範囲が広く、専門知識も多数必要です。

資格は何を持っているのか、過去にどのような職種に従事していたのかを事前に確認し、得意分野を知れると良いでしょう。

2つ目は、信用できる人柄であるかです。

話に対して親身になってくれる、相談しやすく説明も分かりやすいなど、相性が良いのか面談の中で確認しましょう。

ケアマネージャーとは長い付き合いになりますので、信頼関係を築くためにも人柄は重要になります。

3つ目は、適切なアイディアを出せるか、という点です。

例え経験豊富であっても、人それぞれの問題に合わせて、適したプランを提供できなくては良いケアマネージャーとは言えません。

適切なアイディアを素早く提供してもらえれば、安心して相談することができるでしょう。

ケアマネージャーとは、ケアプラン作成前にも何度か面談を行いますので、上記のポイントをしっかりご確認ください。

 ケアマネージャーになるには?

ケアマネージャー(介護支援専門員)とは?仕事内容から探し方まで徹底解説!

ケアマネージャーになるには、介護支援専門員実務研修受講試験を受験し、介護支援専門員の資格を取らなくてはいけません。

2022年度の合格率は19.0%と、取得難易度が高い資格です。 受験資格には、指定業務を通算5年間、かつ900日以上従事する、とあります。

指定業務とは、介護福祉士や社会福祉士、看護師などの保険・医療・福祉の国家資格の業務、または支援相談員、生活相談員などの相談援助業務を指します。

試験に合格後は、介護支援専門員実務研修を受講します。 受講終了後、都道府県に登録、受理されると、介護支援専門員の資格を取得できます。

また、介護支援専門員は5年ごとに更新の手続きをし、経験に応じた研修を受ける必要があります。

 まとめ

ケアマネージャー(介護支援専門員)とは?仕事内容から探し方まで徹底解説!

ケアマネージャーは、介護を必要とする方(利用者)とサービス事業所とを結ぶ、橋渡し的存在です。

利用者の目的に沿ったケアプランの作成や、利用者との面談やサービス事業所との連絡・調整など、仕事は多岐に渡ります。

受験資格を得るためには豊富な経験が必要なうえ、難関試験を突破し講習を受けなくてはなれないケアマネージャーは、まさに介護保険のスペシャリストと言えるでしょう。

ご紹介したケアマネージャーの探し方や、探す際のポイントも、知っておくと安心ですね。

ぜひポイントをご参考頂き、あなたやご家族が信頼できるケアマネージャーを見つけてくださいね。

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