介護施設を利用するにあたって様々な種類があり「わかりにくいなぁ」と思った方も 少なくはないと思います。
特にその中でも介護老人保険施設、通称老健は特養と何が違うの?と思う方もいるはず・・・。
今回はそんな老健の特徴についてわかりやすく掘り下げていきたいと思います。
目次
老健の最大に特徴は、「在宅復帰させること」を目指す施設になります。
介護を受けながら、医師による医学的管理の中で作業療法士や理学療法士等による。
これとは対照的に特養は長く介護を受けながら生活していくサービスとなります。
前述した通り、老健の目的は利用者の「在宅復帰」です。
介護を必要とする高齢者の自立を支援するための施設。
また、老健は公的な施設の為、介護保険が適用されます。
老健は厚生労働省によって「在宅復帰・在宅療養支援の為の拠点となる施設」また「リハビリテーションを提供する機能維持・改善の役割を担う施設」として 位置付けられています。
なので入所すると介護や看護の他に医師のサポートを受けることも可能となります。
さらに夜間の対応体制が整っていることも老健の特徴の一つとなります。
急な体調の変化でもすぐに対応ができるので利用者にとっても 安心して生活が送れる場となっています。
老健と特養の違いは、リハビリテーションを重視した介護なのか、日常生活での生活介護を重視した介護なのかと言うことです。
特養は主に、中度〜重度の要介護車の生活を支援するサービスが中心となります。
また、老健は3ヶ月〜6ヶ月程度の一定期間で退去することが 前提の施設なので特養の様に最後までその施設で過ごすと言うことは基本的には難しい事が多いのが違いの一つに挙げられます。
老健は入居金などの初期費用がかからないので、毎月の居住費、食費、介護保険サービスの自己負担額分などが主な費用となります。
これらの費用はそれぞれ施設によっての変動では無く、本人の介護度、入居する居室、世帯所得及び預貯金がいくらあるかによって異なってきます。
居室費にも、従来型(ユニット)多床室タイプなどでも値段は変わってきますので施設利用を考えている方は居室タイプについても把握するのも大事だと思います。
機能訓練室が非常に充実していることがまず1つ挙げられます。リハビリに必要な器具が充分に取り揃えられています。
また、居室の形態には3つ程タイプが存在していてそれが何かと言うと「従来型個室、従来型多床室、ユニット型個室」があります。
従来型個室は1つの部屋を1人で利用できます。
それと対照的に従来型多床室は大きな部屋を複数人で共同で利用する事ができます。
そしてユニット型個室では個々に居室は分かれていますが、トイレ、リビングなどは共同利用する形となっています。
まず、メリットととして挙げられるのは通常の生活介護を受けながら自宅に戻るためのリハビリに取り組めることがメリットとして考えられます。
専門スタッフによる質の高い機能訓練を集中的に受けられるのは大きなメリットになります。 また、利用料金が民間の老人ホームに比べ低く前述した通り、入居一時金もありません。
所得や預貯金額に応じた減免制度があるため 低所得の方でも利用しやすい環境が整っています。
そして常時看護師が勤務しているので急な容態の変化にも対応が可能です。利用者も安心して生活が送れます。
デメリットは入所期間が決まっている事だと考えられます。
最大でも半年と定められているので自宅へ戻ることが可能と 判断された場合は退所しなければなりません。しかし、自宅へ戻る事ができないと判断されれば期間を延長して継続利用する利用者もいます。
いかがでしたか?
老健は「在宅復帰を目指す」が前提の施設です。
早く自宅に戻りたいと考える高齢者には最適の施設と言えます。
しかし長期滞在ができない、と言った側面も持ち合わせていますのでその方にあった施設を選択し、どの様なケアが一番いいのか等 よく考える事が大切です。