デイサービス(通所介護)とは?サービス内容や利用条件など簡単に解説!

2023.04.28
  • 介護の豆知識

デイサービスとは、何をするところかご存じでしょうか。

デイサービスは日帰りで利用する介護事業所で、介護を受ける以外にも機能訓練など様々なサービスがあります。

この記事では、デイサービスのサービス内容や利用条件、費用など、詳しくご紹介いたします。

また、デイサービスの種類やメリット・デメリットについてもまとめました。

あなたやご家族に合うデイサービスを探すのに、ぜひお役立てください。

 デイサービス(通所介護)とは?

デイサービスとは、要介護認定を受けた方が通う介護事業所です。 日中に日帰りで利用するサービスで、通所介護とも言われます。

デイサービスは、利用者が可能な限り自宅での生活を維持できるよう図るところです。

厚生労働省は上記を実施するため、デイサービスの目的を以下のように定めています。

・自宅にこもりきりとなっている利用者の孤立感解消や、心身機能の維持
・家族の介護負担軽減

デイサービスには介護職員等が常駐していますので、入浴や食事、排泄といった日常に必要な介護を受けたり、レクリエーションなどを楽しむことができます。

機能訓練で身体機能の維持・向上を図ったり、他者との関わりを作ることで孤立感を和らげ、認知症の予防にも働きかけます。

また、サービスを利用している間は、普段介護をしている家族にとって、休息の時間ともなるでしょう。

 デイサービスのサービス内容

デイサービスとは、何をするところなのでしょうか。 デイサービスのサービス内容は、以下のようになります。

・看護師による健康チェック
・入浴介助
・昼食提供
・介助
・排泄介助
・機能訓練
・趣味やレクリエーション(外出レクリエーションも有)

健康チェックを受けたり、昼食やおやつでバランスのとれた食事が用意されたりしますので、利用者の健康維持に繋がります。

機能訓練は、歩行訓練や関節可動域訓練、誤嚥予防に繋がる口の体操など、日常生活動作の維持・向上を目指し行われます。

また、利用者が楽しく通えるように、生け花や書道などの趣味を楽しめたり、外出レクリエーションに参加できたりと、事業所によってサービス内容も様々です。

自宅から施設までの送迎がありますので、自力での外出が難しい方も利用できます。

 デイサービスの利用条件は?

デイサービスの利用条件は、まず介護度認定で要介護1以上の判定を受けることが第一条件になります。 介護認定がまだの方は、まず市区町村役場へ介護保険の申請を行ってください。

要介護1以上の判定が出ましたら、居宅介護支援事業所に相談し、担当ケアマネージャーが決まります。 ケアマネージャーと相談しながら、どこのデイサービスを利用するか決めましょう。

要支援判定の方は、原則的に利用不可。

ただし、要支援の方でも自費で利用できるデイサービスもありますので、自治体や地域包括支援センターにご相談されると良いでしょう。

また、デイサービスとは基本的に医療行為は行わない場所です。

医療行為の有無も、利用条件の一つになります。 デイサービスから自宅まで送迎が有りますが、送迎範囲は施設によって様々です。

ご自宅が、利用したいデイサービスの送迎範囲内に入っているのか、ご確認ください。

 デイサービスの費用は?

デイサービスとは、一般的に1回の利用につき1,000~2,000円ほど費用がかかります。

介護度や利用時間、食事の有無などで費用は変わってきます。

まず、介護保険が適用される費用は、通所介護利用料とサービス加算。

通所介護利用料は、介護度や所得、滞在時間や住んでいる地域等によって異なります。

サービス加算とは、入浴など事業所によって提供しているサービスに基づいて、請求される費用です。 入浴ですと、利用料に50~100円ほどの追加で利用できます。

介護保険適用外の費用は、食費やおむつなどの購入品費用など。

介護保険が適用される費用も、されない費用も事業所によって料金が変わってきますので、利用前に確認すると良いでしょう。

多少の増減はありますが、デイサービスを半日(5時間前後)利用で1,000~1,500円ほど、1日(9時間ほど)利用で1,500~2,000円ほどを目安にお考えください。

 デイサービスの種類

デイサービスとは、老人デイサービスや障害児デイサービス、児童デイサービス、放課後等デイサービスなど、高齢者から子どもまで幅広い世代に対応した種類があります。

下記では、老人デイサービスの種類について詳しくご紹介いたします。従来の一般的なデイサービスに加え、最近は利用者の状態や目的に合わせ様々な種類があります。

【リハビリ特化型デイサービス(機能特化型デイサービス)】
歩行訓練や筋力トレーニングなどの機能訓練を重視したデイサービス。利用者一人ひとりの身体状況や目標に合わせた「個別機能訓練」を提供します。食事や入浴の提供は最低限、もしくは行わず、短時間の利用となることが多いです。

【認知症対応型デイサービス】
認知症になられた方が対象です。認知機能が低下しても、住み慣れた地域で生活できるように専門的な認知症ケアを行います。少人数制で、人員配置も手厚いことが特徴です。

【療養通所介護】
常に看護師による観察が必要となる重度要介護者や、がん末期患者を対象としています。医師や訪問看護ステーションなどと連携しているため、利用者や家族も安心して利用できます。

【お泊りデイサービス】
日中デイサービスを利用し、そのまま宿泊することができる介護保険適用外のサービス。特別養護老人ホームやショートステイの空きが慢性的に少ないため、需要が高いサービスです。また、家族が急に家を開けなくてはいけない、といった緊急時にも対応してもらえます。

あなたやご家族がデイサービスに求めるものは何かによって、多種多様な中から選択・利用することができます。

 デイサービスのメリット・デメリット

デイサービスとは、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

メリットの一つは、外出をより簡単にし、他者との交流を持てることです。 社会との関わりを持ち、楽しみや生きがいを見つけられます。

また、健康チェックや機能訓練、趣味活動などで、心身機能の維持や向上を図れることも魅力です。 日中デイサービスを利用することで家族の介護負担が軽減されるのも、大きなメリットと言えるでしょう。

デメリットもあります。 まず、施設の雰囲気や他者と合わず、ストレスを感じてしまう場合があるということ。 事前にデイサービスをいくつか見学し、利用者ご自身に合うところを選ぶと安心です。

もしも利用後に合わないと感じれば、ケアマネージャーに相談し、他のデイサービスに変更することも可能です。 また、利用回数によっては費用がかかってしまうこともあります。

デイサービスにはデメリットもありますが、利用者・家族双方に多くのメリットがあります。

 まとめ

デイサービスとは、送迎付きで日中に利用する介護事業所です。 原則要介護判定の方が利用対象で、健康チェックや入浴・排泄の介助を受けられたり、機能訓練やレクリエーションなどに参加することもできます。

費用は1回1,000~2,000円ほどが目安で、リハビリ特化型やお泊りデイサービスなど種類が豊富です。

一方、費用面や利用者ご自身に合わない場合があるなど、デメリットも考えられます。 しかし、他者との交流や楽しみの時間を持てる、心身機能の維持・向上が図れる、家族の介護負担を軽減する、といったメリットも多くあります。 もしもデイサービスの利用をお考えでしたら、ぜひ利用者ご自身や目的に合うデイサービスをお探しください。

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