訪問介護とは?仕事内容から料金までわかりやすく解説!

2023.05.27
  • 介護の豆知識

・要介護認定があるけれど、自宅で過ごしたい
・自宅で両親の介護をしているから、支援を受けたい

今回はこのようなお悩みを持つ方に向けた記事です。 訪問介護は利用者の方がより自分らしくご自宅で生活できるように援助するサービスです。 老人ホームなどの施設よりも自宅でのんびり過ごしたいと思う方もきっと多いことでしょう。

しかし訪問介護の制度はむずかしく、受けられるサービス内容や料金などに悩む方も多いです。 そこで本記事では訪問介護のことについて、わかりやすく解説します。

 訪問介護とは?

訪問介護を利用することで、利用者の方はご自宅で可能な限り自立した生活ができるようになります。 なぜなら訪問介護とは支援が必要な方に必要な介護、身のまわりの生活を援助するサービスだからです。

このような訪問介護サービスを受けるメリットは3つです。

・低コストで利用できる
・ご本人やご家族さまの負担軽減
・個別のニーズに合わせた支援が受けられる

料金に関しては後述しますが、とくに個別ニーズへの対応はとても大切でしょう。 というのもご自宅での介護となると、ご本人の介護度や家屋構造などに応じて柔軟に対応しなければならないからです。 その点で訪問介護では、事業所から介護に関する有資格者が訪ねてくれるので安心です。

 訪問介護のサービス内容

訪問介護サービスは下記のものがあり、身体介護でも生活援助でも利用者の方が日常生活をより快適に、より自立した状態で送れるように 支援するものです。

・身体介護 → 入浴・排泄・食事・移動などの身体的支援

・生活援助 → 掃除・洗濯・買い物・料理などの家事全般の支援

また利用者のご家族へのサービス、サービスがなくても日常生活に支障がない内容、日常生活の範囲を超えるものについては、 訪問介護サービスを受けることができません。 たとえば下記のようなものはサービス対象外です。

・来客の対応
・庭の草むしり
・ペットの散歩

有資格者でなければできない医療行為もサービス対象外です。

 訪問介護の費用

自己負担額は1割が原則で、所得によって2割あるいは3割負担です。

身体介助 生活援助 通院時の乗降車などの介助 訪問介護にかかる費用は「サービス種別とサービスを受ける時間」によって変わります。 たとえば利用者の方が入浴介助を受けたいとしましょう。

そのときは「サービス種別=身体介助」のなかから必要時間に応じた金額を支払うようになります。

 訪問介護を受けるには?

訪問介護を受けられる対象者は、要介護1〜5の認定がある方です。 ただし、1ヶ月に利用できるサービス回数には決まりがあるので注意してください。

要介護1
27回 もちろん1日に複数回のサービスを受けることも可能です。 また利用者の方の介護度が要支援なら、「介護予防訪問介護」というサービスを利用できます。 こちらのサービスは利用者の介護度が要支援から要介護にならないように予防することが目的で、利用者はある程度ご自分で身の回りのことが できることが想定されてます。 そのため利用できる頻度は訪問介護にくらべて少なく、たとえば要支援1の方は週2回までです。

 訪問介護のメリット・デメリット

ここからは訪問介護を受けるメリットとデメリットについてのお話です。

メリット
・自宅での生活を維持できる
・慣れ親しんだ環境で過ごせる
・慣れ親しんだ自宅での生活を送りながら身体介助
・生活支援を受けられるので、環境変化に弱い高齢者にとっては心強い

デメリット
・限られた時間しかサポートが受けられない

訪問介護には1回の訪問で受けられるサポート時間に制限があります。 そのためすべてを訪問介護に頼るのではなく、どこまでが利用者ご本人ができることなのか、どこまでご家族の方の支援を受けられるのかなど 十分な検討が必要です。

 まとめ

本記事では訪問介護の制度、サービス内容、負担費用などについて解説してきました。

住み慣れたご自宅でできる限り自立した生活を送れるように支援してくれる訪問介護は、きっと利用者の方だけでなくご家族様にとっても 心強い味方になるでしょう。 とはいえ生活の質を向上させるためには、まず利用者ご本人の生活レベルを把握することです。 まずはご自分でできることやできないことを周囲の方と相談して、受けたいサービス内容を決めていきましょう。

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