健康的な成人の安静時の心拍数が1分間に60〜100回ということを知っている方は多いと思います。
成人と一括りにされていますが、年齢により心拍数に違いはないのか。 性別により心拍数に違いはないのか。
疑問に感じませんか? この記事では、年齢別や性別に心拍数の平均をご紹介しています。 上記について疑問に感じている方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
成人の安静時の心拍数は1分間に60〜100回とされています。 心拍数の平均は60〜70とされていますが、年齢や性別によって異なります。
年齢が上がると共に心拍数は低めの傾向にあり、 女性は男性よりも少し高めの傾向にあります。 詳しくご紹介していきますね。
男性の心拍数の平均値は60〜80回 女性の心拍数の平均値は70~90回 と言われています。
やや女性の方が高い傾向にありますが 男女では心拍数の平均値にあまり差はありません。 女性が高い傾向にある理由として、女性は50歳前後に更年期を迎えるため、 動機が現れ心拍数が高くなる方が多い傾向にあります。
心臓の異常によっても心拍数が高くなるため、 更年期障害で心拍数が上がっているのかそうでないのかを見分ける必要があります。
中学生や高校生などの子供の心拍数の平均値は70~80回です。 男女別では 男性の心拍数の平均値は78回 女性の心拍数の平均値は81回 とやはり男女差はあまりないようです。
子供は基礎代謝が高く酸素消費量が高いため心臓が活発に働くため心拍数が比較的高い傾向にあり、成長するにつれて徐々に低下していきます。
一方、高齢者は普段の活動量が少なく酸素消費量も少ないので、 心臓が頑張って働く必要がないため心拍数は低くなります。
20代の心拍数の平均値は70~80回です。
男女別では、 男性:74回、女性:78回でした。 30代の心拍数の平均値は70~80回です。
男女別では、 男性:72回、女性:77回でした。 20代から30代にかけては、代謝が活発な時期であり身体活動が多いため、 心拍数はやや高い傾向にあります。
また、この時期は生活リズムが不規則になりがちなため、 適度な運動や十分な睡眠を心がけ、健康的な生活習慣を維持することが大切です。
40代と50代の心拍数の平均値は70~80回です。
男女別では、 40代では男性:72回、女性:76回でした。 50代では男性:71回、女性:74回でした。
40代から50代にかけては、身体の代謝や筋肉量が減少し身体活動量も低下するため、 学生の頃と比べて心拍数はやや下がる傾向にあります。
生活習慣病のリスクが高まる年齢帯であり、 高血圧や糖尿病などの疾患によって心拍数が高くなることがあります。 健康を維持するために定期的な運動と測定がおすすめです。
60代と70代の心拍数平心均値は70~80回です。
男女別にみると 60代では男性:71回、女性:72回でした。 70代では男性:72回、女性:77回でした。
60代以降は、心臓や血管の機能が低下することが一般的で、 心拍数もやや低下する傾向があります。 一方、高血圧や糖尿病などの疾患がある場合は、脈拍数が高くなることがあります。
定期的な健康診断や医師の診察を受けることで、健康状態や脈拍数の変化に気づくことが重要です。
先ほどもお話ししたように、成人の安静時の心拍数は1分間に60〜100回です。
運動時には体が必要とする酸素が増加し、 それを供給するために血液を全身の組織に送るために、心拍数は増加します。 運動時の心拍数は、運動強度により変化します。
運動時の心拍数は、目標心拍数という形で下記の計算式で求めることができます。
目標心拍数=(最大心拍数ー安静時心拍数)×(強度÷100)+ 安静時心拍数
計算式内の最大心拍数は220ー年齢で求めることができます。
安静時心拍数は、横になるまたは座って5分以上安静にした状態で測った心拍数の値です。
また、運動強度は、普段から活動的な方は50%で、運動不足を感じている方は40%、 安静時心拍数が80回/分以上の方や足腰の筋力低下がある方は30%で計算することをおすすめします。
心拍数は体調や日によっても変化します。 体調が悪い時や体にストレスがかかっている時、体温が上昇した時や食事をした直後、 また、睡眠不足や疲れがたまっている時にも心拍数は上昇することがあります。
寝起きの心拍数が普段の平均より5拍以上違えば要注意です。 10拍以上であれば体調不良の可能性があります。
健康状態を管理する上で、安静時の心拍数や、自分自身の心拍数の変化を観察することが重要です。 心拍数が通常よりも高い場合や、不規則な場合は、医師に相談することも検討してください。
・心拍数の平均は60〜70とされていますが、年齢や性別によって異なります。 年齢が上がるにつれ心拍数は低めの傾向にあり、女性は男性よりも少し高めの傾向にあります。
・運動時には体が必要とする酸素が増え、血液を全身の組織に送るために、心拍数は増加します。
・体調の加減でも心拍数が変化します。寝起きの心拍数が普段の平均より5拍以上違えば要注意です。