介護脱毛とは?メリットやデメリット、おすすめな部位なども紹介!

2023.07.18
  • 介護の豆知識

介護脱毛とは、介護が必要になることを想定し、前もってアンダーヘアを脱毛することです。 介護者を思いやって行う介護脱毛は、今40~50代の女性・男性を中心に施術する人が増えています。

この記事では、介護脱毛のメリットやデメリット、料金などをくわしくまとめました。 また、アンダーヘア(VIOライン)の中で、特に介護脱毛をおすすめする部位も紹介いたします。

 「脱毛に不安がある」「介護脱毛について詳しく知りたい」という方は、ぜひお読みください。

介護脱毛とは?

介護脱毛とは、介護が必要になることを想定し、前もってアンダーヘアを脱毛することです。 親の介護を経験したり、子育てが一段落したりする40~60代の男女が介護脱毛を始める傾向にあります。

アンダーヘアは『VIOライン』とも言い、脱毛の範囲を指します。詳細は以下の通りです。

  • Vライン…ビキニラインの範囲。両足の付け根と骨盤を結んだ三角形のゾーンを指す。
  • Iライン…性器周りの範囲。陰部の両側範囲を指す。
  • Oライン…肛門周りの範囲。

介護する側にとって、排泄介助の際にアンダーヘアがあると負担が増します。 排泄物が絡まって取りにくかったり、清潔が保てず皮膚トラブルを起こしたりするためです。軟膏の塗布も難しくなります。 VIOライン全てを脱毛することに抵抗がある場合は、不衛生になりやすいIとOラインだけの脱毛がおすすめ。介護者の負担が大幅に軽減されます。

また、介護脱毛を行う本人にもメリットが。介護が必要になる前から行うことで、今からVIOラインのムレが軽減されたり、毛がチクチクと下着にあたる不快感が無くなったりします。 介護脱毛とは、介護される側が介護する側を思いやって行う脱毛なのです。

介護脱毛をするメリット

介護脱毛をするメリットとは、デリケートゾーンの炎症予防や、匂いの軽減などがあります。

この章では、介護脱毛をすると得られるメリットを詳しくご紹介いたします。 将来介護を受けると想定される方は、ぜひメリットを知って介護脱毛を考えるきっかけになさってください。

デリケートゾーンの炎症予防

介護脱毛をするメリットの一つに、デリケートゾーンの炎症予防があります。 高齢になりおむつの中で排泄するようになると、アンダーヘアに排泄物が絡まりやすくなります。

排泄物が付着することで皮膚の衛生が保てず炎症し、かぶれや感染症を引き起こすことも。 介護脱毛をすればアンダーヘアが無いので排泄物が付着せず、拭き取りもしやすくなります。

また、女性に比べ男性はアンダーヘアの毛量が多く、毛も太く濃い傾向にあります。 そのため、男性はより排泄物が絡まりやすく、デリケートゾーンの炎症を引き起こしやすいのです。 介護脱毛は男性にもおすすめの施術です。

匂いの軽減

介護脱毛をするメリットに匂いの軽減があります。 アンダーヘアがあると、蒸れやすくなり匂いの素となる雑菌の繁殖を引き起こします。

また、デリケートゾーンの匂いは、介護者にとって大きな負担。 例えおむつ交換の際に匂いがしても、介護者から本人には言いづらいデリケートな問題です。 介護脱毛をすれば、雑菌の繁殖を抑え匂いを軽減できます。

介護者の不快感はもちろん、介護される側の精神面における負担も軽減されるのです。

おむつ交換の清拭が楽になる

介護脱毛をすると、おむつ交換の清拭が楽になるメリットがあります。 アンダーヘアがあると、尿や便といった排泄物が絡まりやすくなります。また、ヘアで目視がしにくいため拭き取りも困難。

デリケートゾーンの清潔を保つため、丁寧に拭き取ろうとすると清拭に時間がかかります。毎日の介護では大きな負担となるのです。 また、何度も拭くことで皮膚にダメージを与え、肌の炎症やただれを引き起こすことも。

介護脱毛をすれば排泄物の清拭が楽になり、介護者の負担や肌トラブルを減らせます。 介護される側にとっては、排泄介助にかかる時間が減ることで、介護者に対して感じる後ろめたさや羞恥心も軽減されるのです。

介護脱毛をする際の注意点

介護脱毛には、白髪になると脱毛できないなどの注意点があります。 脱毛の効果を十分に引き出すためには、注意点をしっかりと把握することが重要です。

また、注意点を知れば介護脱毛に対する不安の軽減に繋がります。 詳しく紹介いたしましょう。

白髪になると脱毛ができない

白髪になると、通常の脱毛方法では十分な効果が発揮されません。 介護脱毛で一般的なレーザー脱毛や光脱毛は、黒や茶色のメラニン色素に反応し、熱を発射する仕組み。

白髪にはメラニンが含まれないため、多くの脱毛器が反応せず、十分な効果が得られません。 また、白髪が目立ち始めた場合、ニードル脱毛(医療電気脱毛)なら介護脱毛が可能ですが、傷みが強いのが特徴。料金も通常の脱毛方法に比べ高額で、時間もかかります。

出来るだけ料金を抑え、短時間で介護脱毛をしたい方は早めに施術を開始しましょう。アンダーヘアに白髪が生え始める前の、40~50代に開始するのがおすすめです。

医療脱毛がおすすめ

介護脱毛は、永久脱毛ができる医療脱毛がおすすめです。

介護脱毛には、サロンで行う光脱毛もあります。光脱毛は繰り返し行うことで新しい毛が生えにくくなります。中には数か月間生えないままの人も。 しかし、生える頻度や毛の量を減らす効果は期待できますが、永久脱毛はできません。

医療脱毛で行うレーザー脱毛であれば永久脱毛が可能。光脱毛に比べ効果が高いため、痛みを伴うこともありますが、短期間で高い効果が期待できます。

  • 介護されることを考え永久脱毛がしたい
  • 医師がいる方が安心
  • 短期間で脱毛効果を得たい

上記のように考える方には、医療脱毛がおすすめです。

介護脱毛は自分でどこまでできる?

介護脱毛は自分で行うこともできますが、家庭用脱毛器や脱毛クリームでは永久脱毛はできません。

家庭用脱毛器は安全のため出力パワーが低く、施術しても時間が経てばまた生えてきます。脱毛クリームも同様です。 そのため、定期的にセルフケアが必要となります。

いざ介護が必要になってからも自分で脱毛するのは、現実的ではありません。 セルフ脱毛の効果は、毛が生えるスピードを遅くする程度。介護脱毛は、クリニックやサロンなどプロにお任せするのが安全・安心でしょう。

介護脱毛の料金はどのくらい?

介護脱毛の料金は、サロンやクリニックによって違いますが、おおよそ5~10万円が相場です。 介護脱毛は、医療保険適用外の自由診療となります。脱毛の種類による1回あたりの料金相場は、以下の通りです。

  • レーザー脱毛(クリニック)…1回あたりの料金は1~5万円(施術回数は5~6回)
  • 光脱毛(サロン)…1回あたりの料金は1~2万円(施術回数は11~12回)

レーザー脱毛は1回あたりの料金は高額ですが、光の出力が強いため少ない回数で脱毛ができます。5ヶ月~1年ほどで脱毛が完了します。 光脱毛は、1回あたりの料金はレーザーに比べ低額な場合がほとんど。しかし、十分な効果を得るために回数が必要です。脱毛完了までに1~2年ほどかかります。 結果的に、どちらを選択しても総額に大きな差はありません。

まとめ

介護脱毛とは、介護の中でも特に負担の大きい排泄介助が楽になる、介護者を思いやる脱毛です。 介護脱毛には、白髪になると一般的な脱毛方法では十分な効果が得られないなどの注意点があります。

その反面、デリケートゾーンの炎症予防や匂いの軽減など、多くのメリットがあります。 また、介護脱毛は家庭用脱毛器や脱毛クリームを使用し、自分で行うことも可能。

しかし、永久脱毛はできないですし、安全面から言ってもクリニックやサロンで行うことをおすすめします。 料金相場は5~10万円ほどが目安とお考え下さい。 介護をする側だけでなく、される側にもメリットの多い介護脱毛。 介護脱毛を悩まれる方は、記事を参考に考えてみてはいかがでしょうか。

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