今年の7月は雨が多く、ジメジメの夏になりそうです。
高温多湿の影響は以下のようにさまざまです。
▸からだを重だるくする
▸気分がスッキリしない
▸むくみや湿疹などのできものができやすい
▸食欲不振を招く
▸長引くと夏バテになる
食生活は以下のポイントを心がけましょう。
①冷たいものを控える
②揚げ物のような脂っこい物を避ける
③消化が良く滋養のあるものを摂る
韓国料理の中に 参鶏湯(サムゲタン)という料理があります。
丸鶏の中に、もち米やニンニク、高麗人参、ナツメなどを詰め、コトコト煮込んだ料理です。余分な油がなく、消化が良いため胃腸に負担をかけず、滋養に富むので、夏バテ防止や夏バテ時の疲労回復の効果が高い料理です。
日本の土用の丑と同様に、本場韓国では夏の風物詩となっていて、夏のみ営業するお店があるほどなんですよ。
今回は、カンタンに作れる参鶏湯をご紹介します。
「参鶏湯」(四人分)
【材料】
骨つき鶏もも肉2本(なければ手羽元でも良い)
もち米大さじ8、
ニンニク2~3かけ(皮をむく)、
ナツメ8個、松の実大さじ1、長ネギ1/2本、
塩、胡椒
水6カップ、手に入れば高麗人参小1本
【作り方】
1 もち米は洗って、20分ほど水(分量外)につけておく。
2 鶏肉は、関節の部分に包丁を入れ、好みの大きさに切り分けておく。
(手羽元の場合はそのままで良い)
3 ナツメは洗い、ニンニクは丸ごと使用する。
長ネギは、青いところは長いまま、白いところは千切りにする。
4 鍋に材料を入れ、ネギの青いところと水を注ぎ中火にかける。
5 煮立ってきたら、時々灰汁を取り、もち米と鶏肉が柔らかくなるまでじっくり煮込む。
6 出来上がったら器に盛り、塩・胡椒をお好みで加えて味付ける。
ネギの千切りを乗せていただく。
※高血圧の方は、高麗人参を抜いた方がよいでしょう。
※疲労がひどい時は、もち米を白米に変えてください。
国際中医薬膳管理師 桑原祐美
薬膳のプロフェッショナル「国際中医薬膳管理師」の資格を活かし、リエイの介護事業の薬膳監修を始め、薬膳料理教室「花凛」の主宰、北京中医薬大学日本校の登録機関として活動されています。教室には口コミにて千葉・東京・埼玉などから生徒が集まり、料理を教えるだけでなく、薬膳アドバイザーや中医薬膳指導員を多く育てています。