hiromi先生のワンポイント薬膳「6月」二十四節気 ~「芒種・夏至」~

2021.06.01
  • 薬膳コラム

二十四節気
始まりは、紀元前770年頃中国において、陰陽五行説の思想が含まれ生まれたもので、五行の思想が深く、さらに七十二候は、二十四節気をさらに三等分し、動物、植物などの変化を表し、日常生活の目安にしたものです。

芒種

(6月6日〜6月20日)頃
芒種の芒はイネ科の穂先にある針のようなもののことで、これらの種をまく頃

【七十二侯】
蟷螂生 (かまきりしょうず)
腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)
梅子黄(うめのみきばむ)

暦の上では梅雨が始まり、水がきれいな場所では蛍の姿が見かける時期。
雨季が始まり、汗が沢山出る季節、熱が内臓に溜まり始め、できものができやすく炎症したり、治りにくくなります。入浴時は湯船にできるだけきちんと首まで浸かり毛穴を開き体の奥から汗をかき、清潔を保つように心がけましょう。ミョウバンを浴槽や洗濯の際入れると、消臭殺菌効果があるのでこの時期はオススメです。
細菌の繁殖による、食中毒にも気をつけましょう。

【摂るべき食材】
きゅうり、熱を抑え利水作用があるので、浮腫にも効果がある。
らっきょう、温性で気や血の巡りを良くします、気分の滅入りやすい方に良い。
蕎は、浮腫、のぼせ、鬱、イライラ、不眠の方には良いが、冷え性の方は控えめに。
シソ、梅、ワサビや酢を使ったものなどは殺菌効果が高いので良い。

※ミョウバンを洗濯機に入れる時は10倍に水で溶かしたミョウバン水を使用してください。

夏至

(6月21日〜7月6日)頃
昼が最も長く夜が短い頃

【七十二侯】
乃東枯(なつかれくさかおる)
菖蒲華(あやめはなさく)
半夏生(はんげしょうず)

夏枯草は紫だった花が枯れ黒ずみだし、半夏が生え始める、菖蒲咲く
四季の中で最も頂点、陽気が盛んな時期です。

この頃「茅の輪くぐり」は神社で行われる夏越の祓で、半年のお祓いをする行事です。
後半のお祓いは年越し。神社で茅の輪を見つけたらくぐってみてはどうでしょう。

1、一礼後、左足からまたぎ輪をくぐり左回りで戻る。
2、一礼後、右足からまたぎ輪をくぐり右回りで戻る。
3、一礼後、左足からまたぎ輪をくぐり左回りで戻る。
4、一礼後、輪をくぐりご神前まで進み、二拝に拍手一拝。

高温多湿の気温のせいで、不眠、夢を多く見るなどの睡眠障害から
精神のバランスを崩しやすくなりますので、清熱食材を取り入れ内熱を溜めずスッキリ生活を心がけましょう。

【摂るべき食材】
小豆、冬瓜、瓜は体の中の水分代謝に効果がある
お茶(緑茶)はのぼせやイライラを抑え清熱の働きがある
セロリは清熱のほか精神安定作用があるので率先して摂り入れる

国際中医薬膳管理師 桑原祐美
薬膳のプロフェッショナル「国際中医薬膳管理師」の資格を活かし、リエイの介護事業の薬膳監修を始め、薬膳料理教室「花凛」の主宰、北京中医薬大学日本校の登録機関として活動されています。教室には口コミにて千葉・東京・埼玉などから生徒が集まり、料理を教えるだけでなく、薬膳アドバイザーや中医薬膳指導員を多く育てています。

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