hiromi先生のワンポイント薬膳「2月」~百合根~

2023.01.30
  • 薬膳コラム

一年で一番寒い2月になりました。
漢方では「冬は早く寝て遅く起きる」という教えがあります。
寒さで体のバランスを崩すと不眠につながり、寝不足は万病の元になります。
十分に睡眠を取り、風邪を予防しましょう。

おせち料理などに使われる「ゆり根」は呼吸器系の粘膜を潤します。
不眠、精神不安などに効果があり、漢方薬にも使われています。

今回は「ゆり根」と、相性の良い蓮根を使った一品をご紹介します。
蓮子は胃腸に優しく呼吸器系にも良い食材です。
ゆり根が出回るこの時期に作ってみてはいかがでしょうか。

「ゆり根と蓮根の蒸し物」(2人分)

【材料】

・蓮根250g, ゆり根1/2個, 塩少々, 片栗粉大さじ1

≪あん≫・出汁200cc
    ・みりん大さじ1
    ・醤油、お酒各小さじ1
    ・塩、おろし生姜、水溶き片栗粉適量

【作り方】

 蓮根の皮を剥き、すりおろし塩をひとつまみ加える。

ざるにあげて軽く水気を切り、片栗粉を混ぜる。

 ゆり根はバラバラにほぐしておく。生姜はすりおろす。

 ①の蓮根を軽く手で丸めて器に盛り、ゆり根をのせる。

蒸気の上がった蒸し器に入れ、強火で10分程度蒸す。

 鍋に出汁と調味料を温め、塩で味を調えたら水溶き片栗粉でとろみをつけて≪あん≫を作る。

 蒸しあがった③に、④のあんをかけ、生姜を乗せる。

ほっと安心する一品です。 
 

*ゆり根の保存方法
購入時におがくずに入っていたら、そのままの状態で袋などに入れ、冷蔵庫に保存すると1ヶ月位は大丈夫です。
おがくずがない場合は、外側から一枚ずつ丁寧に剥がし洗い、一枚一枚丁寧に水気を拭き取り、ジッパー付き食品保存袋などに密封し冷凍庫で保存します。この場合も1ヶ月は美味しくいただけます。

国際中医薬膳管理師 桑原祐美
薬膳のプロフェッショナル「国際中医薬膳管理師」の資格を活かし、リエイの介護事業の薬膳監修を始め、薬膳料理教室「花凛」の主宰、北京中医薬大学日本校の登録機関として活動されています。教室には口コミにて千葉・東京・埼玉などから生徒が集まり、料理を教えるだけでなく、薬膳アドバイザーや中医薬膳指導員を多く育てています。

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