hiromi先生のワンポイント薬膳「4月」~気滞血瘀(きたいけつお)について~

2021.03.31
  • 薬膳コラム

今回は、気と血が停滞している体質のお話です。
気滞の状態が長く続くと瘀血(おけつ)を生み出すと考えられ、瘀血(おけつ)はさらに気の流れを阻害し、気滞を悪化させる原因には、感情の抑うつや怒りが続くといった、生活上のストレスと非常に関係があります。
疾患には肝臓疾患、精神疾患、自律神経、婦人科疾患との関係が深いとされています。

精神的に安定感をない状態が続いたら要注意です!

五行学説で見ると、肝と神経は密接な関係があり、季節は春に属します。
気滞血瘀体質(きたいけつおたいしつ)にも影響の強い季節です。

特徴は、
皮膚や唇の色が暗く、皮膚がうろこ状に荒れる
腹部などに刺すような痛みがあったり青アザができやすい
イライラ、胸や脇が張り、げっぷやガスがたまる。

食生活は、これまでに書き記しました
気滞と瘀血(おけつ)改善に効果があるものを
基本摂取するようにしてください。
なかなか改善しない場合は、漢方薬での改善をお勧めいたします。

※気滞と瘀血に

※気滞と瘀血については、当ブログでもご紹介しています。
ご参考:
「9月(気滞)」~体質分類について~
「11月(瘀血)」~体質分類について~

今回で基本体質のお話は終了させていただきます。
季節と自分の体質に合わせ、健康維持に薬膳を取り入れてみてください。
薬のように即効性はありませんが、体質にあった食材を摂り入れることで、
副作用なく体質改善、健康促進効果が期待できる、それが薬膳です。

次月からは
二十四節気、七十二候に触れてまいりたいと思います。

国際中医薬膳管理師 桑原祐美
薬膳のプロフェッショナル「国際中医薬膳管理師」の資格を活かし、リエイの介護事業の薬膳監修を始め、薬膳料理教室「花凛」の主宰、北京中医薬大学日本校の登録機関として活動されています。教室には口コミにて千葉・東京・埼玉などから生徒が集まり、料理を教えるだけでなく、薬膳アドバイザーや中医薬膳指導員を多く育てています。

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