hiromi先生のワンポイント薬膳「7月」~梅~

2022.07.05
  • 薬膳コラム

梅雨が明け本格的な夏の到来を迎えます、高温多湿のため殺菌に気をつけたい時期です。
昔からお弁当のご飯に一粒梅干しが入っていました、
これは梅の殺菌効果によりお弁当がいたまないようにとの意味が込められていました。
梅には「三毒を断つ」ということわざがあり、三毒とは、水毒、食毒、血毒の事を言い、
水毒は体内の水分の汚れの浄化、食毒は食あたりや食中毒を防ぐ、
血毒は血液をさらさらにするの意味です。
梅干しには、疲労回復、食欲増進、消化を促し栄養吸収を高めたり、
梅酒にすると、冷え性改善、疲労回復、不眠に効果があるとされ、
リウマチや神経痛には、梅酒をガーゼに浸し湿布すると良いそうです。
今回は殺菌効果、食欲不振改善効果がある梅を使って
「青梅の甘露煮」の作り方をご紹介いたします。

【材料】 青梅500g、氷砂糖400g、水800cc

【作り方】

 青梅を洗い、竹串等でへたを取り、15カ所くらい刺す。

 お鍋に青梅を入れ、かぶるくらいの水で、人肌くらいの温度で
ゆっくり、ゆっくり、手で優しく混ぜながら茹でる、この作業を三回繰り返し、
きちんと灰汁を取るのが大切。

 お鍋に、灰汁を取り終わった青梅を並べ、水と氷砂糖を加え、弱火で煮る。
さらに出てきた灰汁を取りながら煮る。

 煮汁にとろみが付いて来たら火を止める。

 粗熱を取り、保存瓶等に移し冷蔵庫で保存する。
※銅鍋で煮ると奇麗にできます。

暑い夏の食欲が無いときや疲れている時に、青梅の甘露煮を2粒〜3粒
煮汁は水で薄めて梅ジュースにしていただくと、元気になりますよ。

今年の夏、是非お試しください。

国際中医薬膳管理師 桑原祐美
薬膳のプロフェッショナル「国際中医薬膳管理師」の資格を活かし、リエイの介護事業の薬膳監修を始め、薬膳料理教室「花凛」の主宰、北京中医薬大学日本校の登録機関として活動されています。教室には口コミにて千葉・東京・埼玉などから生徒が集まり、料理を教えるだけでなく、薬膳アドバイザーや中医薬膳指導員を多く育てています。

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