hiromi先生のワンポイント薬膳「12月」~紅花~

2022.12.01
  • 薬膳コラム

肩こり、女性特有の不調、血の道で日頃悩んでいる方は意外に多いものです。
師走に入りこれから気温が下がり、これらの症状はひどくなる季節になります。

山形県の特産品の一つでもある『紅花』は
辛温性の性質で体を温め発汗作用があります。
血流改善に効果が高いため、先にあげた症状改善に漢方でも使用され、
婦人病に効果を発揮することから、
女性の妙薬とも言われ、更年期障害にも効果的のほか、鎮痛作用もあります。
観賞用の切り花として活用されますが、
薬用に使用されるのは、花冠を乾燥させたものです。

今回は紅花(紅花のめしべ)を使用した、
紅花素菜(ホンワァスウツァイ)紅花の野菜煮をご紹介いたします。

「紅花の野菜煮」(4人分)

【材料】

人参400g、蕪3株、ブロッコリー200g、えのき茸1袋
コンソメスープ1200cc、紅花大さじ1、塩、胡椒

【作り方】

 人参は洗って皮をむかずに、縦4等分にしたら長さ5cmに切りそろえる。

 蕪は皮をむき8等分に切る。

 ブロッコリーは房ごとに分ける。

 えのき茸は食べやすい大きさに分ける。

5 お鍋にコンソメスープと紅花を入れ、野菜類を加え煮る。

6 人参が柔らかくなったら、塩胡椒で味を調える。
 

これを基本に、インゲンやオクラ、動物性蛋白質として鶏肉を加えても良いです。
具だけでなく、スープも一緒に召し上がることで、体の血流が良くなり、続けることで体質改善効果があります。

注意:妊婦さんは控えてください。

国際中医薬膳管理師 桑原祐美
薬膳のプロフェッショナル「国際中医薬膳管理師」の資格を活かし、リエイの介護事業の薬膳監修を始め、薬膳料理教室「花凛」の主宰、北京中医薬大学日本校の登録機関として活動されています。教室には口コミにて千葉・東京・埼玉などから生徒が集まり、料理を教えるだけでなく、薬膳アドバイザーや中医薬膳指導員を多く育てています。

お役立ちコラム一覧へ戻る