ようやく寒さを脱し暖かい日が多くなり、いよいよ春の山菜が美味しい季節です。
山菜の王様と言われるタラの芽(タラノキの新芽)にはサポニンと繊維質が豊富なため、
小腸で糖質の吸収を抑制し血糖の上昇をゆるやかにするほか、
葉素や鉄分も豊富なので貧血予防としても効果が期待できます。
また、カリウムも豊富に含むため、体内の余分な塩分を排出することから、高血圧症の方にもオススメです。
最近は栽培も進み、スーパーなどでも取り扱いが増え購入しやすくなっています。
一般的な家庭料理としては天ぷらにするのが定番ですが、変わった食べ方として、
今回はタラの芽のチャーハンをご紹介いたします。
「タラの芽のチャーハン」(4人分)
【材料】
ご飯茶碗4杯分
タラの芽6〜8個、椎茸3個、長ネギ1/2本、チャーシュー150g、卵2個
塩胡椒、酒、油適量
【作り方】
1 タラの芽は、ひとつまみの塩を入れたお湯で汚れを落とす程度に下茹でをする。(茹で過ぎに注意)
2 茹でたタラの芽の水気をよく切り、椎茸・長ネギ・チャーシューとともに粗みじん切りにする。
3 フライパンに油を熱し、長ネギ、椎茸、タラの芽の順に炒め、一旦皿に取り出す。
4 空になったフライパンに卵を溶いて入れ、半分くらい火が通ったらご飯を加えて卵と混ざるように炒める。3で炒めた具材、塩胡椒を加え、最後に酒を鍋肌から少々加え、ふんわり炒めたら出来上がり。
*タラの芽の、雄タラ(オダラ)、雌タラ(メダラ)の見分け方!
表面にトゲが多い方が雄、少ない方が雌。スーパーなどで出回っているものは雌ダラが多く、味も雄ダラに比べると風味、苦味が弱いようです。
国際中医薬膳管理師 桑原祐美
薬膳のプロフェッショナル「国際中医薬膳管理師」の資格を活かし、リエイの介護事業の薬膳監修を始め、薬膳料理教室「花凛」の主宰、北京中医薬大学日本校の登録機関として活動されています。教室には口コミにて千葉・東京・埼玉などから生徒が集まり、料理を教えるだけでなく、薬膳アドバイザーや中医薬膳指導員を多く育てています。