今年の2月は暖かく、3月は冬に戻ったかのような寒さでした。
春は 寒暖差が激しく、気温の変化に対応しようと交感神経・副交感神経が過剰に働くため
自律神経が乱れ、精神バランスを崩しやすい季節です。
特に5月は気血水の流れに気をつけ、精神安定作用があるものを摂り入れましょう。
今回は、カジキマグロを使ったレシピをご紹介します。
カジキマグロは気血水を巡らせて滞りを改善させる、魚の中では数少ない性質を持ち
鬱鬱やイライラに効果があると言われています。
「カジキマグロのピーマンあんかけ」(3人分)
【材料】
カジキマグロ3切、ピーマン2個、人参50g、玉ねぎ中1/2個
≪下味≫酒、塩 適量
≪あんかけ用調味料≫
醤油大さじ2、お酒大さじ2、鶏ガラスープの素小さじ2、塩胡椒適量、サラダ油大さじ1、片栗粉適量
【作り方】
①カジキマグロは、酒と塩で下味を付け余分な水気をふき取り
魚焼きグリルまたはフライパンで焼く。
②ピーマンはヘタと中の種を取り、千切りにする。
人参は千切り、玉ねぎは薄くスライスする。
③ フライパンに油を熱し、さっとピーマンを炒めていったん取り出す。
④同じフライパンで人参と玉ねぎを炒め、火が通ったら調味料類を入れて一煮立ちさせる
水溶き片栗粉でとろみをつけたら、③のピーマンを戻し入れる。
⑤皿にカジキマグロを盛り、上から野菜あんをかける。
あんかけに使用するピーマンにもカジキマグロに似た性質があります。
特に血の巡りの改善や精神安定の作用が期待できるため、春におすすめの組み合わせです。
ピーマンは加熱しすぎると効能が弱くなるので、炒めておいたピーマンは最後に加えてください。
鮮やかな緑と色とりどりの野菜のあんかけは目でも楽しめる一品です。
国際中医薬膳管理師 桑原祐美
薬膳のプロフェッショナル「国際中医薬膳管理師」の資格を活かし、リエイの介護事業の薬膳監修を始め、薬膳料理教室「花凛」の主宰、北京中医薬大学日本校の登録機関として活動されています。教室には口コミにて千葉・東京・埼玉などから生徒が集まり、料理を教えるだけでなく、薬膳アドバイザーや中医薬膳指導員を多く育てています。